gと烙印(@アニメてにをは)

ジブリにまつわる回想、考察を書いていきます。

gと烙印:その10~流れに任せて書いてみたら(その1)

 いきなり連載を飛ばして第2回目の次は第10回目です。
 その間の連載は、またいずれ。

 さて、大事なことを話し忘れていた。
 ぼくがジブリで働く気になったのは、そこで作り手になろう、という意志があったからだ。
 自分でも忘れていた。

 ジブリを辞めてこの二十数年、ぼくにジブリのことを聞いてくる人は沢山いた。
 けれど僕が《作り手の見習い》として雇われた側面に興味を持つ人がひとりもいなかったので、ぼく自身が《自分の来歴》に忘れる始末だ。

 《演出助手》という呼称がよくないかも知れない。

 実写映画だと助監督にあたる役職です。
 「助監督ということは、いずれ監督サンに?」という問いが出そうだが《演出助手》という言葉ではピンと来ず、みな興味本意な割に無知な自分を恥ずかしそうに隠して、次の問いにモゴモゴしてしまっているのかもしれない。
 僕自身この役職名の通じにくさに、あわてて言うのは「監督の下で雑用仕事するんです」と説明だ。
 そうすると本当に雑用だけが目的でやっているだろうなと思われても仕方がない。
 そんな雑用サンに「いずれ監督サンに?」なんて、もしかしたら失礼な質問になってしまうのでは、そんな配慮があったかも知れない。

 でも正直なことを言えば、大方のひとはぼくがどんな立場でジブリに関わっていたのかなど、興味もないから聞かなかっただけのことだろう。

 さて将来の演出家(監督サン)と期待されてジブリに雇われて、本人もその気満々だった若者が、二十数年を経て、作る手段ももぎとられて今どうなっているか、そういう話から今回は始まります。

 相変わらず前口上やら迂回が長くなりそうです。
 いつも書きながら本筋が何か、段々分からなくなって来ます。
 そういう即興的な書き方も、一度終わりまで書き切ってみようと思います。(そ2へつづく)

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